WordPressを使っていて突然サイトが真っ白になって「致命的なエラー」が表示されたり、メールで「技術的な問題が発生しています」と通知が来ると、びっくりしてしまいますよね。
でも、慌てなくて大丈夫です。
WordPressを運用していると「よくあるトラブル」で手順を追えば落ち着いて対処できます。
この記事では、実際に「テーマのエラー」が原因で「サイトが真っ白になった」、「サイトが見れなくなった」経験をもとに初心者の方でもできる対処法をわかりやすくご紹介します。
「致命的なエラー」とは?
致命的なエラー(Fatal Error)とは、WordPressの動作に必要なファイルが壊れていたり、見つからなかったりすることで、サイトが突然見れなくなってしまったり、ログインができなくなる状態のことです。
例えば、WordPressから次のようなメールが届くことがあります
サイトで技術的な問題が発生しています
今回の場合、WordPress がテーマ 「XXXXX」でエラーを捉えました。
これは、WordPressが自動でエラーを検知して、管理者にメールを送ってくれている状態です。
「致命的なエラー」でよくある原因
「致命的なエラー」や「技術的な問題が発生しています」とエラー表示がある場合、以下のことが原因であることが多いです。
1. テーマやプラグインの不具合
WordPressの見た目や機能を追加する「テーマ」や「プラグイン」が、正しく動かなくなることがあります。
原因としては、インストールしたデータが壊れていたり、必要なファイルが不足していることが考えられます。
2. WordPress本体とテーマ・プラグインの相性問題
WordPress本体が新しいバージョンにアップデートされたとき、テーマやプラグインがまだ対応していないと、不具合が発生することがあります。
特に古いプラグインやテーマの場合、注意が必要です。
3. PHPのバージョンが合っていない
WordPressは「PHP」というプログラム言語で動いています。
サーバーのPHPのバージョンが古すぎたり新しすぎたりすると、サイトが正しく動かなくなることがあります。
4. サーバーの不具合や設定ミス
WordPressそのものではなく、レンタルサーバー側のトラブルや設定ミスが原因でエラーが出る場合もあります。
たとえば、サーバーの障害や必要な設定が無効になっている場合などです。
5. ファイルやデータベースの破損
何らかの理由でWordPressのファイルやデータベースが壊れてしまうと、サイトが表示できなくなります。
突然の電源断やサーバートラブル、誤操作などが原因です。
6. メモリ不足
WordPressの処理が多すぎたり、大きなデータを読み込んでいると、サーバーのメモリ(作業領域)が足りなくなって動作が止まることがあります。
特に安価なレンタルサーバーや共用サーバーでは起こりやすいです。
7. .htaccessファイルの設定ミス
サイトのアクセス制御などを行う「.htaccess(エイチティーアクセス)」という設定ファイルの内容を誤って書き換えると、サイト全体が表示できなくなることがあります。
8. 外部サービスやAPIの不具合
テーマやプラグインが、外部のサービス(例:Googleマップ、SNS連携など)と連携している場合、外部サービス側のエラーが原因でWordPress側も不具合になることがあります。
9. ウイルスや不正アクセス
まれに、悪意のある第三者からの攻撃やウイルス感染により、ファイルが書き換えられてサイトが動かなくなることもあります。セキュリティ対策も重要です。
「致命的なエラー」4つの対処ステップ
ここでは、実際にどのような手順で確認、対処していくか4つのステップで解説していきます。
① WordPressの「リカバリーモード」でログインする
WordPressからのメールが来ている場合は、エラーメール内にある「ログイン用のリカバリーリンク」をクリックすると、一時的にWordPressの管理画面に入れます。
ここで、以下の操作が可能になります。
- テーマの切り替え
- プラグインの無効化
など
② テーマを別のものに切り替えてみる
エラーが今適用しているテーマに関係していそうな場合は、
「外観」→「テーマ」 から別のテーマ(たとえば「Twenty Twenty-One」など)に切り替えてみてください。
このテーマ切り替えで正常にサイトが表示されたら、使用していたテーマ自体に原因があると絞れます。
③ FTPまたはサーバーの「ファイルマネージャー」でファイルを確認
FTP(エフティーピー)とは?
サーバー内のファイルを可視化して簡単に操作できるツールです。
多くのレンタルサーバーでは、管理画面から「ファイルマネージャー」を使うことができます。
たとえば今回のエラーの場合:
functions.php の 210行目で、
template-tags.php というファイルを読み込もうとしたけど見つからなかった
という内容でした。
→ FTPにて、テーマフォルダの中を確認し、ファイルが欠けていないかチェックしましょう。
FTPについて詳しく知りたい方:FTPとは?からWindows、Mac両方で使えるFTPソフトFileZillaのインストール方法を以下の記事で紹介してます。
④ テーマを再インストールする
もしテーマファイルが不足していたり、破損している場合は、使用しているテーマを再ダウンロードしてアップロードし直すのが早いです(※基本的に親テーマを指します)。
テーマの「本体」にあたる部分で、基本のデザインや機能がまとめられています。カスタマイズ用の「子テーマ」は、親テーマがあってこそ動きます。
ただし、親テーマに直接カスタマイズを加えている場合は注意が必要です。
再アップロードによってファイルが上書きされ、カスタマイズ内容が失われる可能性があります。
影響を受ける可能性があるカスタマイズ例
- style.css に直接書いた CSS の追加記述
- functions.php に書いた独自のコード
- header.php や footer.php などテンプレートファイルの編集
- Googleアナリティクスや広告タグの埋め込み など
対策
今後の運用を考えると、子テーマでのカスタマイズがおすすめです。
子テーマを使っている場合は、親テーマを再インストールしてもカスタマイズは基本的に保たれます。
実際に起きたケース|子テーマ→親テーマ→子テーマで復旧!
私の場合は、次のような流れでエラーが直りました。
- エラーが出たのはそこそこメジャーな有料テーマ(買い切り)で子テーマを使っていたとき
- 一度「親テーマ」に切り替え
- もう一度「子テーマ」に戻すと、エラーが消えた!
これは、親テーマ側のファイル構成に一時的な不具合があったことや、キャッシュ(※一時保存データ)の影響などが関係していた可能性が高いです。
今後の予防策
突然サイトが停止しないよう以下のような予防をしておくと、エラーが起こりづらくなります。
- テーマやプラグインは、信頼できるものを選ぶ
- 使用していないプラグインは「無効化」→削除する
- WordPress本体やPHPのバージョンアップに注意
- テーマやプラグインの更新前にはバックアップを取る
以下の記事では、WordPress運用時の注意点をまとめています。プラグインやテーマの不用意な更新は、サイトに重大なトラブルを引き起こす可能性があるため、大変キケンです。
もし現在WordPressを使っていて、実はよくわっていないという方は、参考にしてみてください。




まとめ
致命的なエラーが出たら…
- メールのリカバリーモードリンクでログイン
- テーマやプラグインを確認・切り替え
- ファイルが足りない場合は再インストール
- 親テーマと子テーマの関係にも注意!
困ったときこそ落ち着いて、ひとつずつ原因を探れば復旧できます。
焦らず本記事の方法を試してみてくださいね!では!
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