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いろはくま
HSS型HSPとして生きづらさを感じ、30代に起業を決意。
未経験から職業訓練校でWebデザインを学ぶ→Web制作会社入社→Webクリエイター兼デザイナーとして会社員とフリーランスを両立中。
未経験者さんが基礎から現場で通用するスキルを身につける手順・駆け出しフリーランス向けの実務ノウハウをわかりやすく発信しています。
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おしゃれなWebサイトヒヤリングシートの作り方|制作現場で生まれた今から使えるテンプレート付き

本サイトには、プロモーションが含まれている場合があります。

Webサイト制作で欠かせないのが「ヒヤリングシート」です。
でも、いざ自分で作ろうとすると──

  • 質問項目が多すぎてクライアントが答えてくれない
  • 情報がうまく整理できず、デザインの方向性がブレる
  • クライアントの希望するデザインと認識のズレが生じる
  • シートの見た目が野暮ったくてテンションが上がらない

…こんな悩み、ありませんか?

今回は、実際の制作現場から生まれた“おしゃれで実用的なヒヤリングシート”の作り方と、すぐに使えるテンプレートをご紹介します。

最後に、私が実際の案件で使っている【ヒヤリングシート(スプレッドシート)】も配布しているので、ぜひ活用して実務に役立ててください。

目次

ヒヤリングシートとは?なぜ必要?

ヒヤリングシートは、Webサイト制作に入る前に『クライアントの要望や目的を整理するためのチェクリスト』です。

ヒヤリングシートの主な項目

実際の制作現場でよく使われる、ヒヤリングシートの主な項目は以下の通りです。

  1. プロジェクトの目的・ゴール
    • 今回のサイトで一番達成したいことは何か
    • 優先順位の整理
  2. ターゲット・ユーザー
    • 想定する顧客層
    • 年齢・性別・趣味・関心など
  3. サイトイメージ・デザイン
    • 好きな色・雰囲気・テイスト
    • 参考サイトやスクリーンショットの共有
  4. 必要な機能・コンテンツ
    • お問い合わせフォーム、予約機能、EC機能など
    • 会員登録やブログ機能、SEO対策などの要望
  5. 素材の有無・準備状況
    • ロゴや写真素材・原稿の有無
    • 撮影予定や相談しながら決めたいもの
  6. サイト運用・更新体制
    • 更新頻度や担当者
    • 自社で更新する部分と制作側で管理する部分
  7. 納期・予算
    • 希望納期
    • 予算感や優先度

ヒアリングシートはなぜ必要なの?

ヒアリングシートを作っておくと、こんなメリットがあります。

  • 手戻り(やり直し)が減る
  • 認識のズレを防げる
  • デザインや提案の方向性がブレない

特にWebの知識があまりないクライアントだと、口頭だけではイメージが伝わりにくく、あとから「やっぱり違う」と大きな修正になることもあります。

あとで「言った・言わない」トラブルが起こらないよう、このシートがあると安心です。

例えば…

  • クライアントが原稿を追加したい
  • 最初に決めてなかった要素を入れたい

…というときでも、ヒアリングシートを見ながら進めれば、ブレずにゴールまでたどり着けます。

さらに、ヒアリングシートがあると、

  • 「なぜこの要素が必要か」
  • 「こうしたいなら、この方法の方がいいですよ」

…といった、根拠をもった提案もしやすくなります。

そのため、ヒアリングシートはただの「確認用ツール」ではなく、
「プロジェクトをスムーズに進める」ための強い味方であり、提案力も助けてくれる頼もしい存在なんです!

おしゃれで実用的なヒヤリングシートを作るポイント

1. 見た目のデザインを整える

「おしゃれさ」は、答えてもらう側のモチベーションにも影響します。
例えばスプレッドシートやPDFでも、以下のような工夫が効果的です。

  • 各項目や見出しに適切な余白を入れて視認性UP(サイト制作と同じ感覚で作る)
  • シンプルでビジネスライクなシートなら装飾は不要ですがオリジナリティを出すためにアイコンを入れて視覚的にわかりやすさを取り入れてみるのも◎
  • ブランドカラー、ロゴカラーを取り入れて統一感を出す

2. 質問項目は厳選して「答えやすく」

項目が多すぎるとクライアントが途中で嫌になってしまうことがあります。

「絶対に必要な項目」を絞って15項目程度にするのがベスト。

スプレッドシートであれば、プルダウン(ドロップダウン)などの選択式やチェック式を取り入れて、クライアントが迷わずスムーズに回答できる設計にしましょう。

3. 参考サイト・デザインイメージを視覚的に共有

抽象的な要望(例:「未来的な感じ」「ナチュラルな雰囲気」)は、言葉だけだと認識のズレが起きやすいです。

なぜなら、同じ言葉でも『人によってイメージが違う』ことがあるからです。

例:こちらから見ると「ビジネスライク(信頼感重視)」に見えるデザインでも、クライアントからすると「シンプル(余白が多くスッキリ)」というように感じ方はさまざまです。

コーポレートサイトやサービスサイトなど、サイトの種類や構造もクライアントが完全には理解していないことがあります。

だからこそ、目的やデザインのイメージはしっかり共有しておくことが大切です。

以下の記事では、サイトの種類ごとに参考サイトをまとめています。サイトの種類がよくわからない方はチェックしてみてください。

参考サイトリンクやスクリーンショット欄を設け、ビジュアルで共有できるようにするのがポイント

デザインの方向性を言葉だけで共有するのは難しいため、まずは「どんなタイプのデザインを想定しているか」を整理しておくと効果的です。

以下の表は、代表的な3つのデザインタイプとその特徴をまとめたものです。

デザインタイプの違いと位置づけ

今回は、“認識のズレ”が起きやすい3つのデザインタイプ(ビジネスライク・フォーマル・シンプル)を整理してみましょう。

それぞれの特徴を理解しておくと、クライアントとのイメージ共有がスムーズになります。

デザインタイプ特徴・印象向いている用途備考・ポイント
ビジネスライク信頼感・整然・実務的。清潔で機能的な印象。企業サイト、サービス紹介、BtoBサイトなど白・青・グレーを基調に情報を整理。
フォーマル格式・上品・重厚感。伝統や公的な印象を与える。官公庁、教育機関、老舗ブランド、式典関連黒・紺・金などの落ち着いた配色と余白重視。情報量よりも信頼性・格調を重視。
シンプルスッキリ・軽やか・洗練。余白と最小限の装飾が特徴。個人サイト、ポートフォリオ、アート系情報を極力削ぎ落とす。見せ方より「空間の美しさ」を意識。

実際のサイトは、これらのタイプを組み合わせて使うことも多く、
「ビジネスライク × フォーマル」の中間に位置するデザインも存在します。
フォーマルの中にシンプルな要素が含まれることもあるため、
やはり最初の段階でデザインの方向性を明確にすり合わせておくことが大切です。

実際のWeb制作現場で使っているヒヤリングシート

私は制作会社で複数のWebサイト制作に関わってきましたが、その中で何度もヒヤリングの課題に直面してきました。

  • 目的が曖昧なまま進行したことで、手戻りが発生
    (ゴールがわからず見た目やクライアントが発信したいことにひっぱられる、ユーザー目線を無視)
  • デザインの方向性がクライアントとずれる
    (思っていたのと違う)
  • 機能の要件が後出しになる
    (会員登録機能をつけたい、社内で投稿できる仕組みにしたいなどあとから機能追加が発生→設計からすべてやり直し)

これらの課題を一つひとつ解決するために、5日程かけて実際の案件をもとに改良を重ねたのが、このヒヤリングシートです。

▼ このヒヤリングシートでできること

目的の明確化

 「一番大事にしたいこと」を1つに絞る設計で、優先順位がブレ防止に!

プロジェクトを進める中でよくあるのが、「あれもこれもやりたい」と要望が増え、最初に決めた大事な目的がブレてしまうことです。

これを防ぐため、ヒヤリングシートでは重要な13項目に絞り、クライアントに『一番大事にしたいこと』を1つだけ選んでもらう形式を採用しました。

デザインのイメージ共有

参考サイトを貼るだけでイメージが一瞬で伝わります。

上で説明した通り、『人によってイメージが違う』ことがあります。

現場では、ヒヤリング後にベンチマークを探す方法を取り入れていることが多いですが、最初にデザインイメージを提示する方が効率的です。
これにより「この方向性で進める」という共通認識を早期に作れ、無駄なやり取りを減らせます。

機能要件の整理

「これはデフォルトで入れてくれるだろう」と見落としがちな細かい項目(SNS連携など)も事前に網羅。
予約フォームや会員機能など、設計段階で固めることで、漏れや勘違いを防ぎます。見積もりも出しやすい。

素材や原稿の有無・段階に応じた回答

ロゴ・写真・撮影予定など、クライアントの状況や準備段階に合わせて対応可能です。

クライアントがすぐ確認できない場合や迷った場合には、「掲載内容は相談しながら決めたい」という選択肢を用意。

事前に以下の点を把握しできるので、見積もりや制作計画が立てやすくなります:

  • ロゴは新規作成か、既存素材の利用か
  • 写真や画像素材の提供有無
  • 原稿の有無、ライティングの必要性
カラー・雰囲気の認識合わせ

実際のカラーパレット例を提示して、感覚のズレを最小限に。

色味の希望も視覚的に確認できるよう、カラーパレットを用いた項目選択を採用。

赤系・紫系・青系などで分類し、青系には水色も含まれることが分かるようにグラデーションパレットを用意しました。

無料版&有料テンプレートで今すぐ使える!

このヒヤリングシートは、Googleスプレッドシートで利用できます。
※Googleアカウントがあればどなたでも使用可能です!

案件ごとに複製して使えるので、聞き漏れや情報整理の手間を減らせます。

無料お試し版

まずは無料でヒヤリングシートを試してみたい方へ。(一般的な項目をまとめたシートです)
無料版をダウンロードする

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  • ご登録いただいたメールアドレスは、上記のご案内・プレゼント送付目的以外には使用いたしません
    詳しくは プライバシーポリシー(2.個人情報の第三者への開示・提供の禁止)をご覧ください。
  • 無料版ダウンロード後のアンケート回答で、先着10名様限定で有料版ヒヤリングシートをプレゼント中です。

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まとめ|“おしゃれ”は信頼感にもつながる

ヒヤリングシートは、制作をスムーズに進めるための大切な「設計図」です。
見た目を少し整えるだけでも、クライアントとのやりとりがしやすくなったり、信頼感が生まれたりします。

今回紹介したテンプレートは、実際の現場で何度もやりとりを重ねながら試行錯誤して作り上げたシートです。
「これも聞いておけばよかった!」「あの情報も必要だった」「認識のズレが多いな」
──そんな小さなミスや手戻りを、できるだけ減らすことを意識して設計しました。

ぜひテンプレートをうまく活用して、ヒヤリングの時間をよりスムーズで、気持ちのいいやりとりにしていきましょう。それでは、また!

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