この記事では、サイト制作を依頼されたときに制作会社がどのような流れでプロジェクトを進めるのか、全体の流れに沿ってWeb用語が登場するタイミングやその意味をわかりやすく解説します。
私は未経験からWeb制作会社に飛び込みました。田んぼが広がる地元からやってきた私は、Web制作の世界に触れるのが初めてで、聞き慣れない専門用語の数々に戸惑いながらのスタートでした。社会人経験が浅かったこともあり、IT用語はもちろん、ビジネス用語にも苦労しました。
この記事を見ているあなたも、もしかしたら私と同じようにWeb業界が初めてで不安や疑問を抱えているかもしれません。そんな方が少しでも安心して、Web制作の流れを理解できるように、このWeb用語集が役立てばと思います。
- 制作会社に入社予定でWebサイト公開までどのような流れか知りたい方
- Web業界に興味があり、WEB専門用語が知りたい方
- Web用語はなんとなくわかるが、実際にどんな場面で使用するのか知りたい方
Web制作会社で学んだIT用語・Web用語
Webサイト制作の一連の流れがわかるよう出来る限り、時系列順にまとめてます。
状況によって前後する場合もありますし、Web制作会社によって用語の使われ方が異なる可能性があるため、優しい目で見ていただけると幸いです!それではいってみましょう。
ブレスト (Brainstorm)
ブレストは、アイデアを出し合って新しい解決策を見つけるためのグループセッションのことです。
参加者は自由に意見を出し合い、お互いに刺激を受けながらアイデアを更に膨らませていくことを目的に行います。
現場での使用例

次回の定例会議は新製品のコンセプトについて、ブレスト形式で行いましょう。
アジェンダ (Agenda)
アジェンダは、会議やイベントで話す内容やスケジュールをまとめたリストのことです。会議の「議題」にあたります。
会議の目的や議題、時間配分、担当者などが書かれており、参加者に事前に配られる資料です。
現場での使用例



明日11時からの社内ミーティングのアジェンダをお渡しします。
参加者は事前にご確認お願いします。
ブリーフィング (Briefing)
ブリーフィングは、情報を伝えたり、指示を出したりするために行う短めの会議のことです。
チームが自分の担当やプロジェクトを理解して、進め方を明確にするために行われます。
一般的に上司(チームリーダーなど)が部下やチームメンバーに対して行いますが、プロジェクトに関わる人全員に向けて行うこともあります。
現場での使用例



来週の定例会議では新製品のブリーフィングをさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
リスケ (Reschedule)
リスケは、もともと決まっていた打ち合わせなどのスケジュールを変更して、新しい日時に再調整することです。Web業界に限らず、ビジネスシーンでよく使われる言葉です。
※リスケは一般的に使用しますが、カジュアルすぎるためクライアントとのやりとりでは使用することは避けましょう。プロジェクトに関わるチームメンバーに向けて使用すると良いでしょう。
現場での使用例:内部関係者向け



明日15時からの打ち合わせは先方都合で、リスケとなりましたので、改めてご都合よい日時を教えてください。
リソース(resources)
リソースは、プロジェクトを進めるために必要な「資源」や「手段」を指します。
プロジェクトを進めるにあたり、「人員は足りているか?」「予算は十分か?」「必要なツールはあるか?」「タスクを完了する時間は十分確保されているか?」などをチェックします。
現場での使用例



2月末までにサイト公開をしたいのですが、ご対応可能でしょうか?



社内リソースを確認いたしますので少々お待ちください。
アサイン(Assign)
アサインとは、Web制作で「誰がどの作業をするか決める」ことです。プロジェクトをスムーズに進めるために、タスクをチームのメンバーに割り当てて、誰がどの仕事を担当するかを明確にさせます。
現場での使用例



今回のサイト制作には取材も必要になるため、カメラマンとライターをアサインします。
ロケハン(Location Hunting)
ロケハンは、映画やドラマ、CMなどの撮影に適した場所(ロケーション)を探すことです。
ウェブサイトでは、主に記事ページや広告キャンペーンで使用する写真に最適な場所を選定し、実際にその場所を訪れて確認します。
現場での使用例



撮影場所が複数あるため、取材当日のスケジュールにロケハンを入れるか、事前にロケハンを行うか検討したいと思います。
私の場合は、記事制作にあたり取材当日か事前にロケハンを行ってました。
そもそもWeb制作にロケハンがあることも知らなかった私は、「え・・・ロケハン??ドラマですか?」と、衝撃を受けました。
恥ずかしい取材の服装失敗談があるので、興味がある方は以下の記事もご覧ください。


アクセシビリティ (Accessibility)
アクセシビリティとは、障害を持つ方や高齢者、一時的にネット障害がある方など、さまざまな条件の人たちに対して、平等にアクセスできるようにする取り組みのことです。
- 代替テキストの提供
画像には説明文(代替テキスト)をつけて、視覚障害のある方やテキストブラウザを使っている人にも情報が伝わるようにします。 - 色の使い方とフォントサイズ
色のコントラストや配色を工夫して、色覚異常の方や高齢者にも見やすいデザインにします。
色だけでなく、テキストサイズを大きくしたり、動画を挿入するのであれば、字幕を提供することも含まれます。
現場での使用例



高齢者のお客様にも配慮し、字の大きさを変更できるオプションや色のコントラストを強調する機能を取り入れて、アクセシビリティを重視した設計を行いました。
フィックス(Fix)
FIXは、Web制作で「確定」を意味します。例えば、デザインや仕様、スケジュールが決まった状態を指します。
一度FIXすると、それ以降の変更は基本的に行わないため、制作の流れがスムーズになります。「FIX=変更なし」と覚えておくと良いです。
現場での使用例



FIX後に修正があると追加費用が発生いたします。
ご提案したデザインをFIXとして、コーディングへ進めてもよろしいでしょうか?
ローンチ (Launch)
ローンチは、Web制作の現場で「公開」や「リリース」を意味します。
サイトやアプリの開発が完了し、最終確認が終わった後、一般のユーザーがアクセスできるようにすることを「ローンチ」と呼びます。「ローンチ=公開」と覚えておくと分かりやすいでしょう。
現場での使用例



ローンチ前に最終テストを行い、不具合がないか確認してください。
先祖返り (Ancestor Reversal)
Web制作において、先祖返りとは変更や修正が進む中で、何らかの原因で前の状態に戻ってしまうことです。
前の状態に戻っていることから先祖返りと名付けられているとかなんとか。
これは大規模のサイトになればなるほど沢山の人が関わっているために、納品時や公開時に起こりうること(絶対に起こってはいけない・・・)で、この言葉を聞いたら「まずい」ということは覚えておくと良いです。
現場での使用例



納品いただいたデータですが、前回修正した箇所が修正前のものになっているようですが、ご確認いただけますでしょうか?



大変申し訳ありません。作業中に先祖返りが発生し、古いバージョンに戻ってしまったようです。早急に対応いたします。



やったわ・・・。めっちゃ確認したのに~
まとめ
いかがでしたでしょうか?
元々、IT業界におられた方や都内で勤めている方には、聞き馴染みのある用語だったかもしれません。今は沢山の不安もあると思いますが、新しいことにチャレンジすることはとってもワクワクしますよね。
楽しみながら業界用語を学んで自分のペースに合わせてステップアップしていきましょう!
これからも私が新たに覚えた用語や小ネタを共有して、(私の備忘録用でもある)困っている方や悩んでいる方のお力に少しでもなれたらうれしいです!
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