「40代、50代、60代からでも職業訓練校に通えるの?」と気になっている方や「WEBデザインの授業についていけるか不安…。」と躊躇している方も多いのではないでしょうか。
多くの方がハローワークを利用し、職業訓練校で新しいスキルを身につけています。
本記事では、私が実際にWebデザインを学ぶために通ったWEBクリエイター訓練校での経験をもとに、中高年の方、高齢でも職業訓練校に通えるのか、そして授業についていくためのコツをお伝えします。
年齢が心配で一歩を踏み出せない方は、ぜひハローワークの職業訓練を活用してみてください。
- 40代、50代、60代でもクリエイティブ系の職業訓練校に通えるのか知りたい
- 職業訓練校の授業についていけるか不安
- 授業についていくためには、どんな準備が必要か知りたい
中高年でも職業訓練校には通える
結論から言うと、中高年の方でも
高齢の方でも職業訓練校に通うことは十分可能です!
私が通った職業訓練校は、28歳から62歳までと年齢層が非常に幅広かったです。
クリエイティブな分野なので「若い人ばかりなんだろうな。」と思っていましたが、実際には40代、50代以上の方が過半数でした。
初めは「授業にちゃんとついていけるのかな…。」と不安でしたが、同じような不安を抱える人は多く、年齢関係なく学んでいました。
中には年齢制限が設けられている職業訓練校もあるので、直接ハローワークで確認するかハローワークの職業訓練検索サイトで「応募要項」を確認しましょう。

Webデザインの授業についていけない3つの理由
職業訓練のWebデザインやクリエイターコースで、多くの中高年の方が「WEBについていけない」と感じる理由には、いくつかの要因があります。
1.パソコン操作のスキル不足
パソコン操作(ショートカットキーの活用、タイピングなど)に慣れていないと、授業の進行についていくのが難しくなります。
パソコン操作は問題なくできるという前提で入学することが多いからです。

以下、Windows版になりますが、現役Webデザイナーである私が実務で必ず使用するショートカットキーを厳選しました。
もし、PC操作に不安がある方は普段からショートカットキーを活用できているかをチェックするためにご活用ください。
2.技術の進化
テクノロジーは、めまぐるしく日々進化しているため、
最新のツールやトレンドに遅れをとることがあります。
デザインやクリエイティブ系の職業訓練校で使うデザインソフトは、一般的にAdobe(アドビ)です。

ロゴやイラスト制作では、
Adobe Illustrator(イラストレーター)
写真の加工やバナー制作などでは、
Adobe Photoshop(フォトショップ)
を使用することが多いです。
他のデザインアプリや動画編集アプリなど使用した経験があると、似たような機能があるので操作がスムーズにいく場合があります。
デザイナーが使うデザインソフトについて、詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。無料ツールも紹介しています。

3.授業のスピード感
職業訓練では短期間で多くの情報を詰め込むため、
授業が速いペースで進むことが一般的です。
復習する時間や読み返す時間は授業の中に含まれていないため、「授業についていけない」場合が多いです。
入校前からAbobeのデザインソフトに触れた経験がある私も「進行ペースが早いな。」と感じました。
これらの要因が合わさることで、
「授業についていけない」と感じる方が多いようです。
授業についていくための4つの工夫
年齢に関係なく職業訓練校の授業についていくには、工夫が必要です。
特にWebデザインはパソコンスキルが必須ですが、先に触れたようにパソコン操作に慣れていない方も多かった印象です。
私の隣の席の方(62歳)はパソコン操作に苦労されていて、休憩時間に一緒に復習することがありました。
そんなときに感じたことを、
いくつかのアドバイスとしてまとめます。
1.パソコン操作にとにかく慣れておく
パソコン操作が不安な方 は、職業訓練校に入る前から少しパソコンに慣れる練習を始めておきましょう。
パソコンの基本操作をおさえておくと安心です。
パソコンスキルの基本でもあるタイピングや実務で使う基本的なショートカットキーは最低限覚えておきましょう。
2.授業だけに頼らず自分で調べる癖をつける
授業だけに頼らず、職業訓練校に入る前から自分で調べるクセをつけましょう。
技術系の職種は特に自分で解決するための「検索力」が重要です。

デザインに限らず日常生活で「なぜ?」と思うことがあれば、些細なことでもネットで検索して答えが見つかるまで探すクセをつけると、自分で解決できる力が身につきます。

また、Chat GPT(対話型AI)もどんどん活用しましょう!
わからないことはGPTの補助で大抵解決できます。
- Chat GPT(チャットジー・ピー・ティー)ってなに?
-
GPTは、AI(人工知能)が文章を理解し、生成する技術です。インターネット上にある膨大な情報から厳選して質問に答えてくれたり、文章を作成してくれます。
翻訳・要約などにも幅広く活用されており、対話型AIの代表例がChatGPTです。
また、Chat GPTは基本的に無料で利用できます。

有料機能はさらにパワーアップした回答が返ってきますが、無料でも十分すぎる回答を得られるので「まだ使ってない」という方はぜひ活用してみましょう。
3.授業内容が難しく感じたら復習する
授業内容が難しく感じたら、その日のうちに復習をして理解を深めることが大切です。
WEBデザインは特に実践的なスキルが求められるので、毎日の復習と積み重ねがなによりも大事です。
Webデザイナーの職業訓練校で必ず触れるデザインソフトといえばAdobeソフトです。
授業では、Adobe illustrator(イラストレーター)やPhotoshop(フォトショップ)の操作は避けては通れません。

Illustrator

Photoshop
現在Adobeはサブスクリプション契約(毎月または毎年)できますが、ここ数年で価格がどんどん上がっています(泣)。
4.わからないまま進めない
先生に質問する勇気も重要 です。
年齢は関係なく、みんな同じ生徒です。
わからないことは遠慮せずに質問して、わからないまま進めることがないようにしていきましょう。
パソコン操作が苦手であれば、WEBデザイナーやWEBクリエイターコースではなく、一般事務の訓練コースなどを活用して基本的なパソコン操作を学ぶこともおすすめです。
基礎から始めることで、無理なくスキルを身につけることができます。
職業訓練校の入校前、私が実際に購入して勉強した本をご紹介します。
初心者Webデザイナー向け「1冊ですべて身につくHTML & CSSとWebデザイン」です。
実はこちらの本、職業訓練校でも教材として配られて結果、謎の2冊持ちになりました。
学校によって配布される教材が違うと思いますが、入校前に「Webの基礎知識を身に付けたい」、「試しにサイト制作をしてみたいな」という方におすすめです。
ハローワーク職業訓練の目的と運営の仕組み
ほとんどの職業訓練校は国や地方自治体の補助金によって運営されており、
最終的な目標は受講生の就職です。
学校側にとっては「就職者数」が存続の鍵となるため、定員割れを避ける目的で合格のハードルが低いことがあります。
職業訓練校の目的は、「デザイナーとしての成功」を支援することではなく、
あくまで「就職させること」にあります。
そのため、アルバイトやパート勤務であっても、就職先が決まれば学校側にとっては成果とみなされます。
以下の記事では、職業訓練校選びのコツや入校手順 、倍率、実際のカリキュラムについて紹介しているので気になる方はご参考にどうぞ。

訓練校は自分で選択した道|自ら学びましょう
訓練校は自分で選んだ道です。
実際に入ってみて「思っていたのと違う」と感じることもあるかもしれません。
私も「もっと一人一人に丁寧に教えてくれるかな?」と思っていたのですが、実際には授業スピードが早く追いつけないこともありました。
自分のモチベーション次第で授業についていくことは可能です。
- わからないところがあれば家に帰ってからでも調べる!
- 家で復習しているとき、調べてもわからなかったこと、不明点はメモして翌日先生にまとめて聞く!
- その日の授業を振り返り、自分のペースでできる範囲で追いつけるよう取り組む!
もし、自分で調べるのが苦手な方や自己解決が難しいと感じている方は「検索力」を身に付ける事をオススメします。
以下の記事では、「検索力を鍛えるコツ」を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

こうした工夫をすれば、どんな学校でも成長の機会を得ることができると思います。
まとめ|年齢に関係なく学び続ける勇気を
40代、50代、60代でも訓練校に通うことは可能で、実際に同じような年齢層の人も多く通っています。
それでもやはりスキルを身につけるには、努力は不可欠です。
職業訓練校で学んだことをベースに日々の練習や自分なりの工夫を取り入れて、スキルアップを目指しましょう。
年齢に関係なく、学び続ける姿勢があればきっと大丈夫です!
それでは、またお会いましょう!