この度カタログデザインを担当することになり、あとで見返せるよう「Adobe InDesign を使ってページ番号(ノンブル)を自動でつける方法」をまとめました。
普段はWebデザイナーなので、印刷物の制作は基本的に受けていないのですが、クライアントからすると“デザイナーはデザイナー”という感じで、種類の違いが伝わらないことが多く(私自身も未経験の頃違いをわかっていませんでしたが)、たまに紙媒体のお仕事をいただくことがあります。
今回もその一環で学びながら作業中なので、「Adobeのインデザインでノンブルを自動設定する方法」を備忘録的に書き残しておきます。
カタログのノンブルとは?
「ノンブル」とは、印刷物のページ番号のことを指す印刷・出版業界の用語です。
カタログやパンフレットなどを読むとき、ページの下や端に「1」「2」「3」と書かれているやつ。あれが「ノンブル」です。
カタログはたくさんのページがあることが多いので、ノンブルがあると「この商品は何ページにあるかな?」とすぐに探すことができます。
目次や索引と一緒に使うと、さらに便利になります。
また、ノンブルはただの番号ではなく、デザインの一部 としても重要な要素だったりします。
たとえばページの中央に置くと落ち着いた印象に、端に置くとページをめくったときに探しやすいなど、ちょっとした工夫で読みやすさが変わってきます。


InDesignでページ番号(ノンブル)をつける手順
ノンブル(ページ番号)はインデザインにある「親ページ」にテキストフレームを置いて設定することで、すべてのページに一括で自動反映させることができます。
ここでは、Adobe インデザインの親ページ(旧マスターページ)にどのようにページ番号を入れていくか手順を説明していきます。
今回作業した環境は以下の通りです。
- ソフト:Adobe InDesign 2025
- OS:macOS
1.親ページ(旧マスターページ)を選択
以下のように、InDesign(インデザイン)ソフトを開き、ページパネルで「A-親ページ」をダブルクリックで選択します。


間違えて子ページを選択していないか、下部で今どこで作業しているのかチェックできます。


2.テキストツールを選択
テキストツールで「横組み文字ツール」を選択します。


3.ページ番号エリア(テキストボックス)を作る
左下のマージン(今回は「マージン20mm」)に合わせてテキストボックスを作成します。
※ノンブルをどこに置くかは自由です。今回のものは一例として見てもらえればと思います。


4.ページ番号を入れる
テキストカーソルが点滅している状態で、
メニュー「書式」→「特殊文字の挿入」→「マーカー」→「現在のページ番号」を選択
ショートカットキー
| Mac | Cmd + Alt + Shift + N |
| Windws | Ctrl + Alt + Shift + N |
以下のように「A」という表記が出ればOK!
Aは「A-親ページ」のAです。AマスターページなのでAマスターと呼ばれます。(親ページをもうひとつ作成するならBマスター、Cマスター・・・のような感じです)




ページ番号位置を整える
ここでは、ページ番号をつけたあとに番号の位置を水平方向、垂直方向中央寄せにしていく手順を説明していきます。
番号を振る位置は任意なので、参考としてみてください。
左右中央揃え
テキスト配置→中央揃え


上下中央揃え
テキストボックスを選択した状態で右クリック→テキストフレーム設定


以下の「テキストフレーム設定」のダイヤログボックスが表示されたら、配置を「中央揃え」にしてOKボタンを押します。


以下のような見た目になりました。




右ページにも同様にページ番号をつける方法
現在、左ページにのみページ番号がついている状態なので、複製して、右ページにも反映させていきます。
複製➕水平移動させます。
| Mac | option + Shift + 右へドラッグ |
| Windows | Alt + Shift + 右へドラッグ |


親ページではない子ページを確認してみてください。
ページ番号が自動で振られていると思います。


まとめ
今回はAdobe InDesignで「親ページにノンブル(ページ番号)を自動で設定する方法」をまとめてみました。
Webデザイナーでも印刷物に触れる機会は意外とあるので、こういった基本操作は覚えておいて損はないなと実感中です。
同じように「Webメインだけどたまに印刷物も…」という方の参考になればうれしいです!
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