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いろはくま
HSS型HSPとして生きづらさを感じ、30代に起業を決意。
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ハードウェアアクセラレーション無効時のデメリットとは?ブラウザパフォーマンス低下の原因と解決方法

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最近、ブラウザでアプリやWebサービスを使う際に「パフォーマンスが制限されています」と表示されることはありませんか?

私自身も先日 AdobeのFirefly(ファイアーフライ)をブラウザ上で使用していた際 に、以下のようなメッセージが表示されました。

「パフォーマンスが制限されていることが検出されました。最適なパフォーマンスを得るために、ブラウザーが最新バージョンに更新され、ハードウェアアクセラレーションが有効になっていることを確認してください。」

この警告が出た原因を調べたところ、「ハードウェアアクセラレーションが無効になっていた」ことが原因でした。

本記事では「ハードウェアアクセラレーションを無効にするデメリット」と、「その影響を避けるための対策方法」をわかりやすく解説します。

目次

ハードウェアアクセラレーションとは?

「ハードウェアアクセラレーション」とは、パソコンやスマホの描画(表示)や処理を速くするための機能です。

通常、パソコンの計算は「CPU(シーピーユー)」という頭脳のような部品が担当しています。
しかし、動画再生や画像生成など「画面に何かを描く」作業はとても重い処理です。

そこで登場するのが「GPU(ジーピーユー)」です。
GPUは「グラフィックス処理装置」と呼ばれ、映像や画像の描画を専門的に処理するパーツです。

ハードウェアアクセラレーションを有効にすると、このGPUも使って作業を分担できるようになります。

結果として、

  • 動画や画像がスムーズに動く
  • ページのスクロールやアニメーションがカクつかない
  • バッテリーの消費も減る

といった効果があります。

CPUとGPUの違いを簡単に理解しよう

名称主な役割例えるなら
CPU(中央処理装置)全体の流れを考え、どの作業をいつ行うか指示を出すWebディレクター(企画・進行管理をする人)
GPU(グラフィックス処理装置)ディレクターの指示をもとに、実際にデザインやビジュアルを形にするデザイナー(ビジュアルを実際に作る人)

たとえば、動画編集やAI画像生成などの「絵を動かす」「表示する」系の作業はGPUが得意です。

CPUは「Webディレクター」のような存在で、全体の流れを管理し、どの処理をどの順番で行うかを決めます。
一方、GPUは「デザイナー」のように、ディレクター(CPU)の指示をもとに実際のビジュアル作業を行います。

CPUが考えて、GPUが手を動かすことで、Webページの表示や動画再生などがスムーズに行えるということ!!

ハードウェアアクセラレーションを無効にするというのは、
ディレクターが1人でデザイン制作まで全部こなそうとするようなものです。
結果、時間がかかり、デザインはディレクターの得意分野ではないため、仕上がりも遅く、品質も落ちてしまいます。

WebGL・Canvasとは何か?

ブラウザ上で画像を動かしたり、3D表示をしたりする技術のことをWebGLCanvasと呼びます。

  • WebGL(ウェブジーエル):3Dや立体的なグラフィックをブラウザ上で描く技術
  • Canvas(キャンバス):お絵かきアプリのように、2Dの図形や画像を描くための仕組み

これらは、GPUの力を借りて動かすことでスムーズに表示できるようになっています。

ハードウェアアクセラレーションが無効になっていると、これらの処理が遅くなったり、描画が乱れたりします。

ハードウェアアクセラレーションを無効にするデメリット

ハードウェアアクセラレーションを無効にした場合、以下のようなデメリットがあります。

ブラウザやアプリの動作が重くなる

GPUを使わずCPUだけで処理するため、特に動画再生やWebアプリでカクつきや遅延が発生しやすくなります。

バッテリー消費が増える

CPUで全ての処理を行うため、ノートPCではバッテリーの消耗が早くなります。

高画質動画やアニメーションの滑らかさが低下

YouTubeやNetflixのHD動画、ブラウザゲーム、WebGLコンテンツの再生品質が低下する可能性があります。

一部機能が正常に動作しない場合がある

WebGLやCanvasを使った高度な描画機能が制限されることがあり、アプリのパフォーマンス低下や描画不具合につながります。

ハードウェアアクセラレーションの確認と有効化方法

ブラウザごとにハードウェアアクセラレーションを確認・有効化する方法は以下の通りです。

Google Chromeでの有効化手順

STEP
Google Chrome設定を開く

アドレスバーに chrome://settings と入力

STEP
グラフィックス アクセラレーションをオン

「システム」→「グラフィックス アクセラレーションが使用可能な場合は使用する」をオン

STEP
Chromeを再起動

「グラフィックス アクセラレータが使用可能な場合は使用する」オンにしたあと、再起動ボタンが出現するので、Chromeを再起動します

Microsoft Edgeでの有効化手順

STEP
Microsoft Edge設定を開く

アドレスバーに edge://settings/system と入力

STEP
グラフィックス アクセラレーションをオン

「システムとパフォーマンス」→「システム」

STEP
グラフィックス アクセラレータをオン

「使用可能な場合はグラフィック アクセラレータを使用する」をオン

STEP
Microsoft Edgeを再起動

アドレスバーにedge://restart入力して再起動をかける

その他のブラウザでの有効化手順

Mozilla Firefox
ハードウェアアクセラレーションはこちらの公式ガイドに沿って設定可能

Safari(macOS Catalina以降)
デフォルトで有効。無効にはできません

参照: Adobe公式ガイド

無効化は安定性優先の時だけに

古いパソコンやドライバの不具合などがある場合、一時的にハードウェアアクセラレーションを無効にすると安定することがあります。

ただし、基本的には常に有効にしておくのが推奨です。
アプリの動作が重い、または警告が出た場合は、まずこの設定を確認してみましょう。

まとめ

  • ハードウェアアクセラレーションは、CPUとGPUが協力して処理を速くする機能
  • 無効にするとブラウザの動作が重くなり、動画やアニメーションの表示が乱れる
  • WebGLやCanvasなど、グラフィックを扱う機能にも悪影響が出る
  • 通常は「オン」にしておくのがおすすめ

ブラウザやアプリの動作が重いと感じた場合は、ハードウェアアクセラレーションの設定の見直しを行ってみてください。では!

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