服やインテリア、雑貨など、あらゆるデザインの印象を左右する「模様」。
中でも、ヨーロッパ発祥のクラシックな柄は、どこか上品で洗練された雰囲気を感じさせます。
この記事では、そんなヨーロッパの伝統的な幾何学柄をはじめ、自然をモチーフにした柄やポップでキャッチーなデザイン、アニマル柄まで、幅広い模様をカテゴリー別にわかりやすく紹介します。
ファッションやインテリア、グラフィック制作のアイデア探しにもぜひ活用してみてください。
幾何学柄(モダン系・洋風)
ダマスク柄(Damask)|ヨーロッパで愛されてきた格式ある模様の種類


ヨーロッパを代表する織り模様の一つで、左右対称の植物モチーフや蔓が織り込まれたクラシックなデザイン。
中東からヨーロッパへ伝わり、宮廷や貴族のインテリア・壁紙・カーテンに多く用いられてきました。
「模様 種類 ヨーロッパ」の中でも最も高貴な印象を与えるパターンとして知られています。
シェブロン柄(Chevron)|ヨーロッパ伝統に根ざすジグザグ模様の種類


フランス語の「chevron(屋根の梁)」が語源の、逆V字型の連続模様。
古代ヨーロッパの紋章(ヘラルドリー)や建築装飾に見られる伝統的な柄で、「ヨーロッパ」の代表格です。
直線的な構成が、クラシックにもモダンにも映えるデザインです。
タータンチェック|ヨーロッパ発祥の格子模様の種類


スコットランドの民族衣装にルーツを持つ伝統的なチェック柄。
家柄や氏族を示す「タータン」は、ヨーロッパ文化を象徴する模様の一つです。
ファッションやインテリアにおいても、歴史と温かみを感じさせる人気のパターンです。
ギンガムチェック|ヨーロッパの日常を彩るシンプルな格子柄


白と単色の組み合わせによる軽やかなチェック柄で、フランスやイギリスのテキスタイル文化に根付いた模様。
カジュアルで清潔感のある印象から、シャツやクロス、雑貨などに広く使われています。
グラフチェック|ビジネスライクなヨーロッパスタイル


細い線で構成された整然とした格子柄で、英国紳士服に多く見られる模様の種類です。
知的で上品な印象を与え、スーツやシャツなどに最適なヨーロッパ調デザインです。
アーガイルチェック|ヨーロッパのトラッドスタイルを象徴する柄


ひし形の重なりによる立体感が特徴で、スコットランド発祥の伝統模様です。クラシックなファッションに欠かせません。
ニットやソックスなど、冬の装いにぴったりの温かみある柄です。
ジオメトリック柄(Geometric / Abstract Geometry)|現代ヨーロッパデザインに通じる抽象模様


直線や曲線を組み合わせた抽象的な幾何学模様で、モダンアートやバウハウスデザインにも通じます。
背景デザインやファブリックなど、ヨーロッパ的なモダンさを演出したいシーンに最適です。
ストライプ|ヨーロッパの洗練を象徴するラインパターン


縦・横・斜めの線が繰り返されるシンプルな柄で、フランスやイギリスのファッション文化に深く根ざしています。
清潔感とリズム感を与え、幅や配色次第で印象を自在に変えられる万能な模様です。
千鳥格子(Houndstooth)|ヨーロッパのモードを彩る伝統柄


イギリス発祥のクラシックチェックで、ギザギザした歯型が特徴。
ツイードやコートなどに使われ、ヨーロッパらしいエレガンスを表現します。
ペイズリー(バンダナ柄)|東西文化が融合したヨーロッパ風モチーフ


ペイズリー柄は、古代ペルシャ(現在のイラン)で使われていた「生命の樹」や「植物の芽」をモチーフにした模様がもとになっています。
その後、インドで発展し、19世紀にはヨーロッパでファッション模様として大流行しました。
植物的な曲線が織りなす独特の装飾性が魅力で、エキゾチックで華やかな印象を与えます。
デザイン手法やあしらいなどで使われる「あれなんだっけ?」「なんて素材かわからない」をまとめました。


和柄・伝統柄
麻の葉(あさのは)|成長と魔除けを願う日本の幾何文様


六角形をベースに麻の葉を抽象化した文様。古くから健やかな成長を祈る縁起柄として愛され、和装や雑貨に広く用いられます。
青海波(せいがいは)|穏やかな波が象徴する永遠の平和


同心円を重ねた波形文様で、「穏やかな暮らし」「幸福の永続」を意味する伝統的な柄です。
市松模様(いちまつ)|伝統とモダンを融合する格子柄


正方形を交互に配した模様で、江戸時代の歌舞伎役者・佐野川市松に由来。和洋どちらにも合う普遍的デザインです。
鱗文様(うろこ)|厄除けと再生を象徴する三角形模様


魚や蛇の鱗を表す三角形の連続模様。古くから魔除けの力を持つと信じられています。
唐草模様(からくさ)|繁栄と長寿を願う優雅な蔓模様


植物の蔓をモチーフにした文様で、途切れず伸びる様子から繁栄の象徴とされています。
七宝(しっぽう)|円が重なり合う吉祥文様


交差する円が花形をつくる美しい文様で、人と人のつながりや調和を意味します。
矢絣(やがすり)|まっすぐ前に進む矢羽根の模様


矢の羽をモチーフにした直線的な柄で、「戻らない」「進む」という意味を持ち、卒業・門出を祝う装いに好まれます。
自然・抽象柄
ボタニカル/フローラル|生命感あふれる植物モチーフの模様


花や葉などの植物をモチーフにした自然派デザイン。
ヨーロッパのテキスタイル文化でも「自然を暮らしに取り入れる模様の種類」として長く親しまれています。
繊細な線描から大胆なリーフ柄まで、ナチュラルで上品な印象を与えます。
フルーツ/トロピカル|陽気でカラフルな自然の恵みを描いた模様


パイナップルやチェリー、レモンなどをモチーフにした明るいデザイン。
夏のファッションや雑貨に多く使われ、楽しげな雰囲気を演出します。
「自然×ポップ」なテイストとして世界中で人気の高い模様です。
マーブル(大理石風)|上品で流動的な模様の種類


石の断面や水の流れを思わせる、柔らかで不規則なラインが特徴。
ヨーロッパの建築や装飾でも古くから使われてきたモチーフで、
高級感・洗練・静けさを感じさせるパターンとして人気があります。
タイダイ(Tie-dye)|自由な表現を楽しむ抽象模様


染料を絞って染めることで生まれる偶然のグラデーションが魅力。
1960年代のヒッピームーブメントやヨーロッパのアートシーンでも再評価されています。
個性的でカジュアルな雰囲気にぴったりの模様です。
パッチワーク|温もりを感じる手仕事風模様


さまざまな布や柄をつなぎ合わせたような総柄デザイン。
ヨーロッパではキルト文化の一部として発展し、「再利用・創造」の象徴としても人気です。
ヴィンテージ感を出したいファッションや雑貨に最適です。
カモフラージュ(迷彩)|自然と融合する抽象模様


木々や岩肌など自然の風景に溶け込むよう設計された模様。
ミリタリーファッションからストリートまで、幅広く使われる定番柄です。
配色や形状次第でモダンにもアート的にも使える万能デザインです。


ポップ・キャッチー柄
ノルディック/スカンジナビアン|北欧の温かみを感じる模様


雪の結晶や幾何学モチーフを用いた北欧デザイン。
ヨーロッパらしいミニマルな美しさと温かみが調和した模様の種類で、
インテリアや冬のファッションに特によく映えます。
ポルカドット|可愛らしく軽やかな水玉模様


中サイズのドットが均等に並ぶ、レトロでキャッチーな柄。
ヨーロッパでも古くから「楽しげな模様」として定番化し、
服飾や雑貨デザインで幅広く親しまれています。
ハート総柄(Y2K寄り)|ガーリーでポップな模様の種類


小さなハートが全面に配置された甘めのデザイン。
Y2Kファッションや韓国・欧米トレンドにも通じるモチーフで、
若者向けのアクセント柄として人気です。
ファンシー/ゆめかわ|夢のように可愛いカラフル模様


ユニコーン・レース・星などを組み合わせたパステル系の総称。
柔らかく幻想的な印象を与え、雑貨やステーショナリーにも好まれます。
カートゥーン柄|コミカルで元気なポップアート調模様


吹き出しやキャラクターを配置したアメコミ風デザイン。
ヨーロッパやアメリカのストリート文化とも親和性が高く、
個性と遊び心を演出する柄です。
ロゴ総柄(モノグラム)|ブランド感を表現する象徴的な模様


ルイ・ヴィトンやグッチなど、ヨーロッパのラグジュアリーブランドに代表されるパターン。
文字やロゴを規則的に並べることで、洗練された統一感を演出します。
スター(星)柄|夜空を思わせる希望のモチーフ


大小の星を散りばめた柄で、カジュアルから北欧風まで幅広く対応。
アクセントとしての使い勝手がよく、子ども服や雑貨にも人気です。
ギャラクシー柄|宇宙や星雲をモチーフにした幻想的な模様


デジタルプリントで星空や銀河を表現したモダンな抽象柄。
パーカーやスニーカーなど、ストリートファッションでも定番です。
デザイン手法やあしらいなどで使われる「あれなんだっけ?」「なんて素材かわからない」をまとめました。


アニマル柄(Animal)
レオパード(ヒョウ柄)|ヨーロッパモードを象徴する野性の模様


ファッション界では定番の「模様の種類」。
ヒョウの斑点をモチーフにしたこの柄は、フランスやイタリアのモードブランドでも多用され、
大胆で洗練された印象を与えます。
ゼブラ(シマウマ柄)|モノトーンでスタイリッシュな模様


白と黒の太い縞が織りなすコントラストが魅力。
ヨーロッパのデザイナーも多く取り入れており、都会的でモダンな印象を演出します。
パイソン(ヘビ柄)|ラグジュアリーな質感をもつ模様の種類


鱗の細かいテクスチャが特徴で、バッグや靴などに多用される高級感あるパターン。
エキゾチックかつエレガントな雰囲気を醸し出します。
タイガー(虎縞)|ダイナミックで力強いアクセント模様


斜めの縞が大胆に走る虎の模様。
個性を強調したいデザインやストリートスタイルにぴったりです。
ダルメシアン(Dalmatian)|モダンで愛らしい水玉風アニマル柄


不規則な黒い斑点が特徴で、ドット柄のような可愛らしさと自然味を併せ持ちます。
ホワイトベースのシンプルさがヨーロッパデザインにも好相性です。
ジラフ(キリン柄)|ナチュラルで個性的な模様の種類


大きめの六角形が並ぶ、自然由来のアニマルパターン。
インテリアやテキスタイルに取り入れると、柔らかく温かい印象を与えます。
バタフライ(蝶)|優雅でロマンチックなシンメトリー模様


左右対称の羽を広げた蝶の姿が、自由と変化の象徴として愛されています。
繊細で女性的なデザインにぴったりです。
フラミンゴ/バード|スタイリッシュなシルエット模様


細長い脚と曲線的な首が印象的な鳥モチーフ。
南国的でありながら、北欧・ヨーロッパ風のデザインにも自然に溶け込みます。
フィッシュ/サーディン(イワシ)|遊び心あるユニークな模様


魚を繰り返し配置したデザインで、海辺のライフスタイルやマリンテイストに好適。
小物やキッチン雑貨などに映える明るいモチーフです。
デザイン手法やあしらいなどで使われる「あれなんだっけ?」「なんて素材かわからない」をまとめました。


まとめ
世界には、ヨーロッパをはじめ多様な模様の種類が存在します。
どの柄にも意味やストーリーがあり、使い方次第で印象が大きく変わります。
今回紹介した模様を参考に、自分らしいデザインスタイルをぜひ見つけてみてください。
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