ウェブサイトアドレスの最後の部分「.com」や「.net」、「.jp」などのドメインにはさまざまな種類があります。これらは「TLD」(トップレベルドメイン)の略で、ウェブサイトの特性を表す重要な要素です。
ドメインの種類はSEO(検索エンジン最適化)やドメインパワー(権威性や信頼性を表す指標)に直接的な影響はほとんどないとされていますが、選ぶTLDによっては間接的な影響が出ることがあります。
本記事では、「.jp」「.net」「.com」などのドメインの違いと選び方、そしてSEOへの影響について、これからブログやウェブサイト立ち上げたい方、ドメインについて知りたい初心者向けにそれぞれの特徴を詳しく解説していきます!
私は「TLD」をはじめて目にしたとき、最初に思い浮かんだのが「TDL(東京ディズニーランド)」でした。
これって私だけですかね…。
- ドメインとはなにか知りたい方
- 「.com」と「.blog」でSEO的に強い、弱いとかあるの?
- 「.com」や「.co.jp」の違いはなに?
- ドメインを決める時の注意点は?
ドメイン選びのポイントとドメイン別比較
ここでは、「.jp」「.net」「.com」などのドメイン料金、信頼性、取得条件を表にまとめてみました。
各ドメインの特徴を比較し、どのような基準で選べば良いか見ていきましょう。
ドメイン比較表
ドメイン種類 | ドメインカテゴリ | 料金 | 申請時の手間 | 信頼性 | 取得条件 |
---|---|---|---|---|---|
.com | gTLD(汎用) | 安い~中程度 | 簡単 | 高い(国際的に信頼度高) | 誰でも取得可能 |
.net | gTLD(汎用) | 安い~中程度 | 簡単 | やや高い(技術系に強い) | 誰でも取得可能 |
.org | gTLD(汎用) | 安い~中程度 | 簡単 | やや高い(非営利団体に信頼性高い) | 誰でも取得可能 |
.blog | gTLD(新しめのgTLD) | 安い | 簡単 | 中程度(ブログ用途に特化) | 誰でも取得可能 |
.jp | ccTLD(汎用JPドメイン) | やや高い | 日本住所が必要 | 高い(日本国内で信頼度高) | 誰でも取得可能 |
.co.jp | ccTLD(属性型JPドメイン) | 高い | 書類審査あり | 非常に高い(法人向け) | 日本法人のみ取得可能 |
.ac.jp | ccTLD(属性型JPドメイン) | 高い | 書類審査あり | 非常に高い(学術機関向け) | 教育機関のみ取得可能 |
料金比較はあくまで一般的なもので、実際の料金はドメイン取得会社や市場の状況によって異なる場合があります。
特に人気の高いドメインは、需要に応じて料金が上がる傾向にあります。
また、ドメイン取得会社によっては、申請時に必要な書類や手続きが異なる場合があるため、事前に確認してください。

ドメインの種類とは?
ドメインにはいくつかの種類がありますが、大きく分けて汎用ドメイン(gTLD)と国別ドメイン(ccTLD)の2つに分類できます。
1. 汎用ドメイン(gTLD|ジェネリック・トップレベルドメイン)
汎用ドメイン(Generic Top-Level Domain)の「ジェネリック」とは「汎用的な」という意味で、特定の地域や団体に限定されない世界中の誰でも取得できるトップレベルドメインです。
代表的なドメインは以下となります。
- 「.com」|商業用サイトで最も一般的で、ビジネスや個人サイトに使われます。
- 「.net」|ネットワーク関連のサイトで使用されることが多いですが、汎用的にも使われます。
- 「.org(オルグ)」|もともとは非営利団体(NPO)サイトで使われていたドメインのため、信頼性が高い印象を与えます。2019年8月以降NPOに関する制限が解除されたため、現在はどんなサイトでも利用できます。
最近では「新しいgTLD(ニュー・ジェネリック・トップレベルドメイン)」と呼ばれる、特定の業界やテーマに関連した新しい種類のドメインが登場しています。
代表的なドメインは以下となります。
- 「.info」|情報提供サイトに適しています。
- 「.blog」|ブログ専用で、ブログ運営者に人気です。
- 「.tech」|技術関連のサイトに適しています。
- 「.shop」|ECサイトなどに最適です。
- 「.online」|一般的なオンラインコンテンツに使用されます。
2. 国別ドメイン(ccTLD|カントリーコード・トップレベルドメイン)
国別ドメイン(Country Code Top-Level Domain)の「カントリーコード」は各国や地域ごとに割り当てられたトップレベルドメインで、その国を表す2文字のコードを使用します。
日本の.jp(ジェーピー)ドメインがその一例です。
ccTLDは国ごとに管理されており、その国や地域に関係する法人や個人が取得することが多いです。
代表的なドメインは以下となります。
- 「.jp」|日本向けのサイトで、検索結果で優位性があります。
- 「.uk」|イギリス向けのサイトに使用されます。
- 「.de」|ドイツ向けのサイトで利用されます。
.jpドメインの種類|属性型JPと汎用JP
.jpドメインは日本を表す国別トップレベルドメイン(ccTLD)の一つで、さらに2種類に分かれます。
1.属性型JPドメイン
属性型JPドメインには、皆さんもよく目にする「.co.jp(シーオー ドット ジェーピー)」や「.or.jp(オーアール ドット ジェーピー)」といった種類があります。
これらは、特定の会社や団体が使えるドメインで、取得するためにはその組織に合った条件を満たす必要があります。その分、信頼性が高いのが特徴で、主に企業や公共の機関でよく利用されています。
登録者の属性や目的に応じて、以下のような種類に分類されます。
ドメイン | 対象 | 特徴 |
---|---|---|
.co.jp | 日本国内で登記された法人 | 日本国内の法人(株式会社、合同会社など)のみに使用可、信頼性が高い |
.or.jp | 公益法人、一般社団法人、NPO法人 | 非営利目的の活動を行う団体や組織に限定 |
.ne.jp | ネットワークサービス提供者 | ネットワークインフラを提供する事業者に限定 |
.ac.jp | 大学、短大、専門学校、研究機関 | 高等教育機関や研究機関に限定、学術用途に特化 |
.ed.jp | 小学校、中学校、高校など | 初等・中等教育機関に限定、教育目的に特化 |
.go.jp | 日本の政府機関、官公庁 | 公的機関にのみ許可、政府機関を示す |
2.汎用JPドメイン
汎用JPドメインとは、「example.jp」のような形式で、個人や法人を問わず誰でも取得できる自由度の高いドメインです。
汎用JPドメイン(.jp)は、日本国内に住所があれば取得可能で、個人・法人を問わず幅広く利用されています。
ドメインがSEOに与える影響
ドメインの種類が直接的にSEOに大きな影響を与えるわけではありませんが、いくつかの間接的な要素がSEOに影響を与える可能性があります。

1. SEOへの直接的な影響
Googleの検索順位は、ドメインの種類(.com、.net、.orgなど)だけでは決まりません。たとえば、.blogなどの新しいドメインがあるからといって、SEOで不利になることはないと言われています。
Googleが重視しているのは、主にサイトの内容(コンテンツの質)や、訪問者が使いやすいかどうか(ユーザーエクスペリエンス、UX)です。
2. ドメインが間接的に与える影響
信頼性と認知度
ユーザーは、信頼できるドメインを好む傾向があります。特に商用サイトでは、「.com」や「.co.jp」が安心感を与えるため、クリックされやすくなることが多いです。 一方、「.blog」などの比較的新しいドメインは、まだ認知度が低いことがあり、信頼性に影響することもあります。
信頼されるサイトは自然とリンクが増え、結果的にSEOに良い影響を与えることがあります。
ブランディング
ドメインは、サイトやブランドのイメージ作りにも役立ちます。たとえば、技術系のブログには「.blog」、ビジネスには「.com」が適していると感じられることが多いです。
3. バックリンク戦略への影響
バックリンクとは、他のサイトから自分のサイトへのリンクのことです。新しいドメイン(.blog、.techなど)は、時々スパムサイトと間違えられることがあります。
そのため、信頼性の高いドメインを選ぶと、バックリンクを得やすくなり、SEOにもプラスに機能することがあります。
4. 国別ドメインがSEOに与える影響
国別ドメイン(ccTLD、たとえば.jpなど)は、その国や地域向けのコンテンツに有利です。もし、特定の国や地域をターゲットにしている場合には、国別ドメインを使うとSEOに良い影響を与えることがあります。
まとめ
ドメインの種類によって、SEOに直接的な影響はないものの、ユーザーの信頼性や他の部分で間接的に関係してきます。
また、ドメインの種類によって取得手続きや料金も異なるということを理解いただけたと思います。
あなたがサイト運用する目的と将来的にどのようにしていきたいかよく検討したうえで、適切なドメインを選択しましょう!
この記事が少しでも参考になったのであれば幸いです。それでは、またお会いしましょう!
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