Adobeが提供している クラウドサービス クリエイティブクラウド の同期機能がつかえなくなり、ローカルからCreative Cloudフォルダ(雲マーク)が消えました。
本記事では、Creative Cloud Files が消えた原因と消えたファイルの探し方・バックアップデータ取得方法、最後に代替クラウドサービスの比較・紹介をしていきます。
- Creative Cloud Files フォルダが突然消えて困っている。
- Creative Cloud Files で同期していたファイルがみつからない!
- Creative Cloud Files に保存していたファイルのバックアップデータ取得方法が知りたい。
- アドビクリエイティブクラウド同期サービスに代わるクラウドサービスを探している。
Creative Cloud Files(雲マーク)フォルダが消えた
私はAdobeのクリエイティブクラウドの同期機能を長年使用しており、MacとWindows両方でデータ保存・同期していました。

Abobeクラウドサービスは容量が十分あるため、これまで集めていたデザイン素材はすべて「Creative Cloud Files」に入れてました。
が、突然雲マークが消えて焦りました。
Adobe同期サービス終了。
実は、昨年この通知は確認済みでした。
しかし、「Creative Cloud Files」は依然使える状態で、問題がなかったのでそのまま使用を続けていたところ、先日「Creative Cloud Files」が消えてしまったので再検索して、じっくりと向き合おうと決めました。
アドビクラウド同期サービスの提供終了
Adobeから、同期済みファイルの提供が 2024年2月1日 をもって終了するという内容でお知らがありました。
Creative Cloud 同期済みファイルの提供が終了します。2024 年 2 月 1 日をもって、Creative Cloud エンタープライズ版や Creative Cloud グループ版のビジネスアカウントに関連付けられていないすべての無料および有料個人ユーザーにおいて、Creative Cloud 同期済みファイルの提供が終了します。詳しくは、こちらをご覧ください。
Adobe公式|同期済みファイルのコンテンツをダウンロード(最終更新2024年1月31日)
その後、Adobeから 2025年2月3日 まで延長されたというお知らせがありました。
Creative Cloud 同期済みファイルの提供が終了します。2024 年 2 月 1 日(2025 年 2 月 3 日まで延長されました)をもって、Creative Cloud エンタープライズ版や Creative Cloud グループ版のビジネスアカウントに関連付けられていないすべての無料および有料個人ユーザーにおいて、Creative Cloud 同期済みファイルの提供が終了します。 アカウント固有の提供終了日については、Creative Cloud 同期済みファイルの提供終了という件名のアドビからの電子メールを参照してください。
Adobe公式|Creative Cloud 同期済みファイルの提供終了(最終更新2025年1月23日)
なぜアドビは同期済みファイルのサービスを終了するのか?
同期済みファイルのサービスは、クリエイティブな共同作業サポートするというアドビの目標とは一致しない一般的なクラウドストレージ機能で、クリエイター同士や関係者同士の共同作業を支援する専用サービスに力を入れていくという内容でサービス終了に至ったそうです…。
Creative Cloud Files の探し方
8年ほどかけて集めた素材集がなくなるなんて無理!と思い、次の方法で同期していたデータを探し当てました。
PC(ローカル)で検索する方法とアドビ上でバックアップファイルからダウンロードする2つの方法を紹介します。
1.ローカルで Creative Cloud Files フォルダを探す方法
Macでフォルダを探していきます。
フォルダー名は、以下のように変更されてローカルに保存されているはずです。
Creative Cloud Files Company Account email@abc.com(メールアドレス) ########(ID)@AdobeID
Command(⌘)+Fで検索をかけます。

このフォルダの中身を確認したところ、消えているデータはなさそうでした。
2.クリエイティブクラウドの同期データをダウンロードする方法
Creative Cloudアプリをインストールしている場合は起動させてデータを探しましょう。
インストールしていない場合はステップ3からご覧ください。

アプリ内にクラウドに入れていたファイルがないか、念の為確認します。
自分のファイル、共有アイテム、ライブラリなどで確認して該当のファイルがなければ、「削除済み」タブ→「削除されたすべてのアイテムを表示するには、Creative Cloud Web 版 に移動してください」をクリック。

「ファイルをパッケージ化」(同期済みファイルをzip生成)を選択します。
Creative Cloud 同期ファイルにコンテンツがない場合は、パッケージファイルボタンは表示されません。

バックアップするファイルの数によって、時間がかかります。
5GB を超えるコンテンツがある場合は、複数の zip が表示されます。

通常なら、複数選択できるかもしれませんが、私の場合、容量が大きいためか「No Actions Available」というエラーが表示されました。

選択ファイルを1個にしたところダウンロードボタンが表示されたので、「ダウンロード」ボタンを押してローカルに保存します。

同期していたファイルを完全に削除するような案内ではないため、どこかにファイルは残ってはいるはずです。
ローカルデバイスの Creative Cloud ファイルフォルダー内のファイルはどうなりますか?
このプロセス中、ファイルは Creative Cloud ファイルフォルダーに残り、削除されることはありません。Creative Cloud ファイルフォルダーとは別の場所にコピーを作成するか、これらのファイルをアドビまたはサードパーティの任意の保存先に書き出すことを強くお勧めします。リンクや共有ファイルは表示されなくなり、他のユーザーがアクセスできなくなります。
2024 年 2 月 1 日以降、Creative Cloud からサインアウトしても Creative Cloud ファイルフォルダーは非表示になりません。
Adobe公式|Creative Cloud 同期済みファイルの提供終了(最終更新2025年1月23日)
それでも見つからない場合は、アドビサポートに問い合わせをしてみましょう。

Creative Cloud Files に代わるストレージサービスは?
私が探したところ、残念なことにAdobeのクリエイティブクラウド同期サービスに代わるちょうど良いストレージサービスが見つかりませんでした。
私の場合は、30GBほどある素材集なので、無料クラウドサービスを複数使うとカオスな状態になります。
そのため、今のところローカル保存➕外部ストレージにバックアップするしか手段がないかなと思っています。
Creative Cloud Files 代替サービス|無料プランで30GBは厳しい…
ほとんどの有名クラウドストレージ(Google Drive、OneDrive、Dropboxなど)は無料で、容量が2GB~15GBのため、安心して30GBを無料で使うのは難しそうです。
複数のサービスを組み合わせて分散管理する方法もあります。
もし、「有料でもいいから確実に30GB程度使いたい!」なら、Google One(100GB月額290円)などの有料プランか、MacユーザーならiCloud(50GB月額150円)もアリかなと思ってます。
サービス | 容量 | 月額 |
---|---|---|
Google Drive | 15 GB | 無料 |
OneDrive | 5GB/100GB | 無料/月額260円 |
Dropbox | 2GB/2TB | 無料/月額1,500円 |
Google One | 100GB | 月額290円 |
iCloud | 50GB/200GB | 月額150円/月額450円 |

まとめ
今回、前々からAdobeのお知らせは気付いていたものの雲マークがずっといたのでなにもしなかった私です。
大事なデータが突然なくなるのは困るので、今後もバックアップや他ストレージ、外部ストレージを組み合わせて保管には十分気をつけていこうと思います。
今後よそさそうなクラウドサービスがあれば、ここに追記しておきます。それでは、また!
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